さて、前回の続きです。
なぜ、「予算オーバー」が起こるのでしょうか?
大きな原因の一つは、「その他諸経費で別途400万円程度かかる」
ことを知らなかったためです。
諸経費の内訳には、建物本体価格に入らない、
カーテン工事、照明器具工事、庭やカーポートなどの外構工事、
道路に排水などをつなぐための屋外設備工事、地盤の状況によっては
地盤補強工事などがあります。
それ以外にも、火災保険、つなぎ融資のための金利、土地、建物の登記費用、
引っ越し費用などが挙げられます。
設計事務所に依頼する場合は、別途設計料も項目として出てきます。
多くの広告媒体では建物本体価格のみ表記することも多く、
その他諸経費がこれくらいかかるという事を知らないまま、
トータル予算から建物本体価格の予算を引いた金額で土地探しを
してしまうことが、予算オーバーにつながっていたのです。
さらに、予算オーバーしやすい理由としては
「家の本体価格自体が、自分たちが思っている以上に予算のかかるケースが多い」
というものが挙げられます。
その原因となっているのが、「坪単価で総額いくらかかるか?」という発想です。
例えば、「40坪の家で坪50万円なら総額2000万円」と、坪単価で判断しがちです。
しかし、本来なら「住まいたい家のサイズや仕上げなどの仕様をどうしたいか?」
をきちんと見ていかないと、本当にその単価で納まるかは分かりません。
そして、土地を購入してから家の予算を最終的に算出するために、
トータルで予算オーバーしてしまうのです。
~~~~ 次回へつづく ~~~~
# by cost-chuo | 2016-10-03 14:31